ジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)とは
ジョンソン宇宙センター(別名:ヒューストン宇宙センター)は、「NASA」の重要宇宙基地のひとつ。有人宇宙飛行の訓練や研究、飛行管制を行う施設で、私達が入れるのは一般開放されている公式ビジターセンターのエリアです。(1992年オープン)
施設内ではアポロ計画時代に浸れるアトラクションや巨大ロケット、トラムツアーなどを楽しむことができます。2030年の火星への有人飛行プロジェクトもこのジョンソン宇宙センターで行われる予定になっており、今アメリカ国内でも注目を集めているスポットです。
入場前からNASAを楽しめる
朝10:00、敷地内の駐車場に行くと既にたくさんの車が停められていました。
中にはこんな激アツな車も↓
早速ジャンボジェットに乗せられたスペースシャトルがお出迎え。すごい・・・
入場口付近には火星プロジェクト(?)に携わったであろうクルーたちの名前も敷かれていました。アポロ計画も含むのか・・・?でも”MARS”と書かれていますね。
チケット種別と入場料
ジョンソン宇宙センターの入場料金は以下のとおりです。(2020年2月現在)
- 大人$29.95
- 子供$24.95
- シニア$27.95
※入場料にはトラムツアーやシアターなどほとんどすべてのアトラクションが含まれています。
ただしlevel9 VIPツアーなどの特別ツアーは別チケットが必要。事前に公式サイトから購入できます。
NASA職員専用カフェテリアでランチもできるので最高ですね!
私達が行った日は週末ということもあり、チケット売り場にはすでに長蛇の列ができていました。インターネットで事前に購入がベターかもしれません。(公式サイト)
施設内ミュージアム&アトラクション
中に入るとそこはもう宇宙でした。宇宙船の中の様子や惑星のプロジェクトマッピング、アポロ計画の歴史などを学べるエリア・・・。盛りだくさんすぎてどこから周ろうか迷うくらい!
20代&30代の我々も入場時から小学生の頃に戻ってはしゃいでしまいました。笑
人類が初めて月面に着陸した様子が分かるミュージアムやシアター。英語は聞き取れなくても目からの情報が圧倒的なので心配無用です!
宇宙船の中の様子を体感できる体験型アトラクション。生活感が溢れていますね。無重力体験(?)や平衡感覚がおかしくなるようなアトラクションもかなり人気です。
インスタに載せたい写真スペースも盛りだくさん。バイリンガールのちかさんが撮っていた宇宙服もまだありました♪
外の広場には入口からも見えたシャトル輸送機に乗せられているスペースシャトルが表れました。アメリカ的発想とはこのこと!笑
内部も小さな資料館となっていました。
ボーイング747を改装したこのシャトル輸送機に乗せられて、スペースシャトルはカリフォルニア上空を飛んだのだとか。斬新ですね!
トラムツアー(Tram Tour)
ジョンソン宇宙センターに来たなら絶対参加しておいたほうが良いというトラムツアー。トラムツアーはレッドツアー(Red Tour)とブルーツアー(Blue Tour)の2種類が用意されています。
レッドツアー…宇宙飛行士訓練施設+ロケットパーク
ブルーツアー…管制室+ロケットパーク
トラムツアーへの参加は無料。建物内に並ぶ場所があるのですぐに見つかりました。
両方のツアーに参加することが出来たので早速ご紹介します。
トラムはこんなかんじ
トラムは数車両あるので、一度に大勢の人を乗せることができます。なので並んでいてもOK!
トラムの最後尾にはガイドさんが乗っていおり、私たちは案内を聞きながら施設内を移動しました。
宇宙飛行士訓練施設(レッドツアーのみ)
ある建物前で降ろされ中に入ると、そこは広々とした訓練施設でした。トラムツアーで入ることができるのは2階のみ。2階の窓からこの訓練施設全体を見下ろす感じです。
残念ながら休日は宇宙飛行士さん達もお休みなのか、訓練中の様子を見ることはできませんでした。笑
ロケットパーク(Rocket Park)
「Saturn V」と書かれた大きな建物の前にやってきました。ここが両トラムツアー最大の見せ場、「ロケットパーク」です。
初の有人飛行を果たした実物ロケット
「マーキュリー計画(米国発の有人宇宙飛行計画)」で使われた、「レッドストーンロケット(Red Stone Rocket)」の実物と固体燃料ロケットの「リトル・ジョー2(little Joe Ⅱ)」、そして「スカイラブ計画(米国発の宇宙ステーション計画)」で使われた「エンジン(J-2 Engine)」が置かれていました。
リトルジョーがこちらです。実際に宇宙を飛んだ実物。圧巻です。
サタン5型ロケット(Saturn Ⅴ)
屋内に入るとアポロ計画で実際に使われた「Saturn V」が展示されていました。巨大すぎて画角に収まりません。笑
ロケットの尻尾には「F1 Engine(エンジン)」がついていて、何と時速3750kmの速さが出るようです。単純計算で日本列島を1時間で移動できますね。すごい・・・。
屋内の壁には歴代アポロ計画に携わったクルーたちの集合写真が年代別に大きく展示されていました。どんな思いで月に行こうとしたのか、想像すると胸が熱くなります・・・!!
スペースシャトルで命を落とした方々の慰霊樹
すべてのツアーが終わると、トラムはある場所でゆっくりとスピードを落としました。ガイドさんの「Pray Slitely(黙とう)」の合図で、乗客全員静かになりました。
右側を見ると慰霊樹が何本も植えられています。これはスペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故で命を失ったクルーたちを追悼するものでした。
ミッションコントロールセンター(ブルーツアーのみ)
ミッションコントロールセンター(管制室)は、アポロ計画で実際に使用されていたもの。アポロ11号の月面着陸や13号の地球への帰還など歴史的なミッションはすべてこの管制室で行われていました。
「置かれている資料を含め、この部屋丸ごと当時のままで保存されている」とガイドブックにも書いてありましたが…
私達が行った時は写真のとおり改装中でした。号泣
だからブルーツアーはあまり並んでいなかったのか・・・と納得しました。(2019年5月時点)
月面着陸50周年の管制室復元プロジェクト
数々のミッションを担ってきた管制室をアポロ計画当時の姿に限りなく近い状態へ復元するプロジェクトが行われました。一般公開は2019年を目標とされ、アポロ11号が月面着陸してから50周年の年になります。
アポロ計画後にスペースシャトル用に改装された管制コンソールもわざわざ1969年の姿に戻されるとのこと。更に当時使われていた鉛筆や灰皿、ヘッドセットやマニュアル類の置き場所まで徹底的に甦らせるという徹底ぶりです。
このプロジェクトには、クラウドファンディングで約50万ドルが集められたと言われています。
アポロ計画が分かる映画3選
NASAの見学は宇宙に少しでも興味があれば十分楽しめますが、事前に宇宙開発の歴史を知っていればもっと楽しめるはず!特にジョンソン宇宙センターはアポロ計画の見どころが多いので、アポロを題材とした作品を観ておくだけでも満足度は違うと思いますよ!
ファースト・マン
アポロ11号の船長で人類初、月面着陸に成功したニーム・アームストロングの人生を描いた作品。臨場感溢れる演出で、観ている側もまるでアポロのコックピットにいるような感覚になります!監督はあの『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル。
アポロ11(完全版)
アポロ11号の月面着陸50周年を記念に作られたドキュメンタリー映画。ナレーションやインタビューなどは加えず、NASAの協力をもとに新に発掘された映像や音声データのみで構成されています。打ち上げ時の管制室の様子なども鮮明に映し出され、まるで当時にタイムスリップしたかのように歴史的な瞬間を目の当たりにできる作品です。
アポロ13
アポロ計画で唯一事故に遭ったアポロ13号の作品。地球に帰還できる確率が10%以下という状況で、3人のクルーがいかにして生還できたのか。必死の救出作戦の様子を描いたパニックドキュメンタリー。
まとめ
とにかく実物台のロケットを目の当たりにした時は鳥肌です。次行く機会があるなら、映画で復習してから是非「level 9 VIPツアー」に参加したい!
火星計画もありますし、これからもどんどん人気を集めるスポットとなるでしょう。
【施設概要】
- 施設名称 : NASA Johnson Space Center (ジョンソン宇宙センター)
- 住所 : 2101 E NASA Pkwy, Houston, TX 77058 アメリカ合衆国
- TEL : +1 281-483-0123
- 営業時間 : 10:00 – 17:00
- 公式サイト : https://www.nasa.gov/centers/johnson/home/index.html