先日の記事『【近況報告】Wワークで週7勤務。ひたすら働いたワーホリ3か月目を振り返って』で、ジャマイカンレストランが激務すぎて辞めた話を書きました。
なんとその直後、1年前まで同じジャマイカンレストランで働いていた方からブログ経由でメッセージを頂いたんです!
たまたま私のブログを読んで下さっていて、働いていたレストランが同じという事が分かったそうです。
そして丁度同じタイミングで日本からトロントに遊びに来られていたので、是非会ってお話しましょう!ということになりました。
その方はワーホリの約1年間このレストランで勤めきった凄い人で、お互い会ってからずーっと話題が尽きず、4時間近くレストランについて語ってしまいました。笑
私たちが働いていたレストランについての記事も上げてほしいという希望も頂いたので、6~7月の2か月間だけ働いていたジャマイカンレストランについてもう少し詳しく書いていきたいと思います。
ジャマイカン料理って?
日本にいたらなかなか出会うことがないジャマイカン料理。実はトロントでは結構人気な料理なんです。
ピリ辛の味付けが人気のジャークチキンを代表に、牛の尻尾を料理した「オックステール」や焼きバナナの「プランテン」等々、ジャマイカ人だけでなくカナディアンにもウケています。
そんなわけでお店の客層も様々。
スタッフは全員ジャマイカ人?
ジャマイカ人だけでなく、フィリピン人、イラン人、日本人が働いていました。
割合で言うと、ジャマイカ人5割、フィリピン人2割、日本人2割、イラン人1割。
私が働いていた時間帯は、私以外にジャマイカ人のおばちゃん達しかいなかったので100%ジャマイカン環境でした。
なのでこれから私が話すエピソードはジャマイカ人たちとの話だと思って下さい。笑
仕事内容
私が採用されたのはサーバーのポジション。
サーバーといってもオーダーを取って会計をしてサーブするのではなく(それはココではキャッシャーと呼ばれるポジションの仕事)、
- 料理を皿やコンテナーに盛り付ける。
- 皿洗い
- 電話を取る
が主な仕事でした。
加えて私はクロージングスタッフ(閉店まで勤務)だったので、冷蔵庫内の飲み物の補充、清掃の仕事もありました。
仕事内容=盛り付けがメインなら簡単そうに思えますよね??
確かに、難しい仕事じゃなかったんですよ。やるべきことは至ってシンプルなんです。
もし一人ひとりが自分の仕事をちゃんとやれば^^←
大変だったこと
やーもうね、先に言っておくと愚痴です!笑
どんなにソフトに書いても愚痴になってしまうので、ご容赦ください!w
毎日周りで喧嘩が絶えない
はい、いきなりですがこれが一番辛かったですね!
まずカリブ系の人たちって声が大きいんです。しかも喧嘩するとその倍。
お客さんが並んでいてもお構いなし。決着がつくまでとことんやります。
もっと言うとお客さんにも喧嘩をふっかけます。
「それってどーなの?」と思う事もバンバン言いますw
そんな時私はそっと離れて黙って仕事をしていました。
彼女らが喧嘩中でもお客様は来るので、その分をカバーしなければならず仕事量が倍になるのが何より辛かった。笑
とにかく周りが働かない
私が働いていた時間帯は、
- サーバー×2人
- キャッシャー×1人
という人員が組まれていました。
キャッシャーがオーダーを取り、会計をし、サーブし、下げ膳をする。
その間にサーバーが、料理を用意し、下げられた皿を洗い、電話を取る。
というのがそれぞれの本来の役割。
勿論ピーク時にキャッシャーの人が忙しい時は、サーバーが代わりにオーダーを取ったり、持ち帰り用のパッキングを手伝うことはあります。
でもね、一緒に働いていたジャマイカ人のキャッシャーのおばちゃん、
長蛇の列が出来ているにも関わらず、お客さんと長話しを始めるんですw
更に一緒にサーバーとして働いているおばあちゃんはずっと皿を洗ってます。笑
今それ必要?って時も皿ばっか洗ってますw
そんな状況での私の動きは以下の通り。
大量に入った注文の盛り付けをさばく。→その間に電話が鳴るので出ろと言われて出る。→電話中にキャッシャーから呼ばれて下げ膳しろと言われる。→急いで電話応対終わらせて下げ膳する。→さっきオーダーした料理の催促をされる→キャッシャーが話していて料理を取りに来ないので自らサーブしにいく→電話が鳴る→電話に出る→電話中にキャッシャーからオーダーを言われる・・・・・の繰り返し!
正直発狂しそうでした(*´▽`*)
皿洗ってるおばちゃんに「電話出て!」と言っても「You should answer!!」って切れ気味で返されるわ、
のんびりお客さんと無駄話しながらオーダーと会計だけするキャッシャーに「早くしろ!」って催促され、
「No!I have only two hands!」って返しても、無視される始末。
フェスティバルがある繁忙期はこの状況が5時間近く続く時もありました。
もしこれが全員日本人だったら、神の連携プレーでもっと早く仕事を回せるのに・・・と何度思ったことか笑
全員言う事が違う
仕事を覚える前の新人時代(最初の2週間)は、かなり苦労しました。
もちろん日本企業ではないのできっちりしたマニュアルはありません。それは仕方ないので分かってるんですが、
ジャマイカ人のおばちゃん達1人1人妙なこだわりを持っていて、それぞれのこだわりに沿うように動かないとすごい剣幕でまくしたてられますw
しかしここは日本ではないのでこういう時も強く出ないとだめだと思い、
「でもBさんは反対の事を教えてきたよ?」
と言うと、
「あの人は頭おかしいから、私の言うことだけ聞きなさい。」と諭してきますwみんなwww
もう敵わないよ・・・・・・・・笑
最終的に、一緒に働く人の仕事のやり方に合わせるという事で落ち着きました。
訛り
とにかく最初は何言っているか全く聞き取れません。
慣れてくると大体のオーダーの流れやメニューを覚えてくるので何となく聞き取れますが、それでもイレギュラーな事を言われると全く分かりません。
それもそのはず。
彼女たちが話す英語はジャマイカンイングリッシュと言い、訛りというよりは方言なんです。
アメリカ英語が上手なジャマイカ人も勿論いますが、たまたま一緒に働いていた人たちは皆ジャマイカンイングリッシュスピーカーでした。笑
でも、こればかりは仕方ないので慣れるしかありませんでした。
帰りが遅い
平日は11時。週末は深夜2時に閉店。お店を閉めてからも清掃等作業が続くのでお店を出れるのが12時又は3時以降。
週末は特に体力的に辛かったです。
人が足りないので休めない
どんなに大切な予定が入っていても、無理矢理シフトに入れられる事が何度かありました。
誕生日くらいは休みたいって強く希望したのに、シフトを見ると自分の名前が書かれていたこともあります。
他のフィリピン人はどんなに忙しいシーズンでも誕生になると必ず休みを貰えていたので羨ましかった。
日本人だし家族と住んでいないから誕生日に休む必要ないだろうと思われていたんじゃないかな。。。
英語力は伸びたか?
リスニング力は上がりました。
ジャマイカンイングリッシュのw
英語で接客もしましたが、それはレストランのメニュー名や物の場所、仕事内容を覚えたに過ぎません。
結果、期待していた英語力の伸びはさほど感じませんでした。
強いていうなら、めちゃくちゃな英語でも強気に喋るスキルかな!!笑
自信はついた
不公平な仕事量に文句を垂れ怒りながらも、この職場で少なからず頼られる存在になれたのは大きかったです。
そして気丈なスタッフに囲まれてもみくちゃになりながら働いたおかげでタフにもなれました笑。
ジャマイカン料理食べ放題
まかないでジャークチキン食べ放題だったのも嬉しかったです♡
ジャークチキンだけではなく、お店のメニューはスタッフプライスで購入する事もできたので、色々なジャマイカの味を味わう事が出来たのは良かった。
日本ではなかなか出会えない人達と働けた
文化が違うというよりは、違う惑星の住人のように思えたジャマイカ人たち。笑
彼女たちと2か月一緒に仕事をしてきて、あんなにイラっとしたり怒ってきたのに、嫌いになれないんです。
むしろ大好きかもしれない。。。。
退職してから1か月が過ぎようとしていますが、ついには恋しくなってきました。w
というのも、仕事が終わるととても良い人達なんですよ。肝っ玉母さんのように面倒見がよくて暖かいんです。本来は。
彼女たちのそういうところが、とても好き。
バックレやクビも良くあるこの職場で、辞める2週間前に申し出た私は円満に退職日を迎えることができました。
その甲斐もあって、今ではプライベートで食事しに行ける場所になりました。
マネージャーも同僚も、「まだトロントにいるんでしょ?いつでも遊びにおいで!」と言ってくれたんです。
優しい・・・!
そんなわけで、あんなに過酷な労働環境だったのに振り返ってみれは悪い思い出ではないんです。
まあそれはもう辞めたからだと思うけど・・・笑
また働きたいか?と聞かれたらはっきりNOと答えます^^w
とにかく、たったの2か月ですが日本では経験できないことをしました。多分一生忘れないと思うw
※これだけ書いておいて言うのも何ですが、もしこのお店で働いてみたいという強者がいればメッセージください!笑
お店の名前とマネージャーの連絡先をお伝えします。