菜食主義は本当に健康に良いのか 私なりに考えをまとめてみた

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インドで菜食文化と向き合う機会があり、色々考えていたことがあります。

インドでは1カ月間ピュアベジタリアンフードしか食べない生活をしていたおかげで、体調がとても良くなりました。それは色々な種類の野菜をたっぷり食べさせて貰い、ずっと溜まっていたものがデトックスされたからだと思います。

 

 

しかしこの先ずっと菜食を続けたいかというと、そうではないんです。

これから書く事はあくまでも私の考えなので、読んでいて違うなーと思ったらスルーしてもらって結構です。人それぞれ違った考え方があって当然なので。

 

菜食主義(ベジタリアン)とは?

菜食主義(さいしょくしゅぎ、英: Vegetarianism)とは、健康、倫理、宗教等の理由から、動物性食品の一部又は全部を避ける食生活を行うことであり、実践する人を一般的にベジタリアン又はヴィーガン等と呼ぶ。菜食主義の分類は細かい。   wikipediaより

 

欧米と比べると日本はまだまだベジタリアンやビーガン等のお店を殆ど見かけません。オーストラリアに住んでいた頃、街の至るところにベジタリアンレストランやビーガンメニューが置いてあるカフェ等がたくさん並んでいて驚きました。

バーベキュー文化のあるオーストラリアでは、メンバーのひとりにベジタリアンがいたらベジタリアンメニューを用意してあげる気配りも必須です。それほどまで世界では菜食主義が浸透しています。

ベジタリアンやビーガンになる理由も、「動物を殺したくない」、「肉は体に悪いから」、「肉より野菜のほうが好き」、等々。ドイツ人の友達に何故ベジタリアンになったのか聞くと、「流行っているから」と返ってきました(笑)本当に人それぞれのようです。

お肉がガンのリスクを上げるという説

菜食主義は本当に健康に良いのか 私なりに考えをまとめてみた

インドのヨガスクールにいたころ、あるビデオを鑑賞しました。

それは病弱だった少年が菜食の生活に切り替えたところ、体の調子が良くなりそれまで患っていた病気や疾患が完治したというお話。また、肉中心の食生活をしている人のほうが菜食主義者と比べてガンになる確率が高い、という内容でした。

”肉”だけではくくりが広すぎる

お肉といっても、豚肉、牛肉、鶏肉等ありますし、加工肉等あります。昨今では加工肉に発がん性物質があると言われいます。勿論そういった加工肉を毎日食べ続けていたらガンの確率は上がるでしょう。また、ホルモン剤を投与され育った牛肉も良くないと言われています。しかし肉全般が良くないというのは極論なのでは?具体的にどんな肉が危険なのか、健康を気にするのならそこを追及していくべきだと個人的には思います。

中心の食生活は確かに体に悪い

肉中心というとあやふやになりますが、バランスを考えないで肉をばかり食べていると栄養が偏るのは当たり前です。よく肉中心の生活は体に悪いので、菜食に切り替えましょうという言葉を耳にしますが、本質は「肉も野菜もバランス良く食べること」であって、「肉を経つこと」ではないんです。

日本人はもともと雑食動物

日本人はもともと狩猟採集をして生活をしていた民族です。つまり原始時代からお肉を食べているので、私たちの体も栄養を補うにはお肉が必要と言われています。(勿論野菜もね。)

大豆などの豆製品からタンパク質を補えると言われていますが、お肉から採れる必須アミノ酸を100%補うことは非常に難しいです。

※面白いのが、強い紫外線は食物の栄養素を補えるエネルギーを供給してくれるということ。赤道に近い地域の居住者は、ベジタリアン食と相性が良いと言われています。

倫理的な観点での菜食主義

食べるためであっても生き物の殺戮はよろしくないとしている宗教も多いので、宗教的な理由で菜食主義を貫いている方も大勢いると思います。私は各々の信条は貫くべきだと思うし、その考えに従って生きている人々のことを尊敬します。

菜食主義は本当に健康に良いのか 私なりに考えをまとめてみた

ただ私の場合も無宗教ですが、勿論生き物は殺すことは好きではないし、誰もが動物を殺したくてお肉を食べている訳ではありません。

重要なのは「食べない」ことではない

上記で述べたようにで、人間にとってお肉は必須の栄養素です。動物が可愛そうだから、自分に必要な栄養素を削ってまで「食べない」と決めるのは、何だか違うなと個人的に思うのです。チーターやライオンだって自分たちが生きる為に狩りをして他の「生き物」を食べています。かわいそうという理由で止めてしまっては飢え死にしてしまいますよね。

大切なのは、「命を頂いている」という感謝を持って食べること。これで十分だと思います。

問題となっているのは、大量生産・大量消費

家畜が生き物として扱われず、一生狭い織の中でお肉になる為だけに太らされ殺されていく。このしくみを作ったのは紛れもなく人間で、もっとお肉を手軽に安く食べたいという消費行動の結果です。

私も以前は小腹が減った時にコンビニのチキンをおやつ感覚でペロっと食べていました。きっとそういった消費行動がこのような問題を増大させてしまっていたんだなと思います。反省><

消費者サイドでできること

食育

命を頂いているという事に感謝し、味わって食べる。勿論お肉に限ったお話ではなく、食事に感謝して美味しく食べると満足感が倍増します。とても素敵なことですよね。こういった食育が進めば無駄な消費が抑えられる思うんです。必要な分だけ買い、多くを貯めこまない。

※時々、食肉工場での解体動画を食育として見せるベジタリアンの教育者がいますが、これには反対です。命の尊さは口で説明するだけで十分。視覚的にショックを与えてトラウマで「お肉を食べたくない」と思わせるのは違うかなーと思います。様々な理由でベジタリアンになろうと決めた人が決心を固めるために自ら観るのはアリだと思いますが。

放牧肉やクリーンミートに期待

インドで生活したことがきっかけで、菜食にはなれないけれど、お肉についての考え方が変わりました。お肉を買うならスーパーで売られているお肉ではなく、放牧牛(少し高いけど)を選んでいきたい。現在住んでいるオーガニック大国カナダではスーパーにも放牧肉が売られているので暮らしやすいです。日本のスーパーではあまり見かけませんが、通販などで産地直送で注文もできるみたい。

そういえば、牛の生きた細胞を培養して作られたお肉「クリーンミート」の一般販売もそろそろのようです。健康面に影響がない事が分かれば食べてみたいな。

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